RSウイルス感染症 体験記

子育て・知育

はじめに

昨今、新型コロナウイルス感染症の第7波が大きくメディアに取り上げられていますが、その合間に別のはやり病の報道がなされています。子供がかかると重篤な危険がおよぶ病はいろいろありますが、今回は『RSウイルス感染症』について我が家の体験談をお話ししようと思います。

そう、体験談です。この記事を書こうと思った理由は、今年の6月終わりから7月の頭にかけて娘ちゃんを襲ったこのウイルスによって、親としてとても心配しっぱなしの期間でしたので、同じ境遇の方に少しでも我々の体験が役立てばいいなと思ったからです。

たこいと
たこいと

あまりの高熱に食べたものをそのまま吐き戻してしまう日々・・娘ちゃん、一週間で約1㎏以上痩せてがりがりになってしまいました・・・。本当に恐ろしい感染症です。

1)RSウイルス感染症とは?

RSウイルス感染症とは、乳幼児を中心に冬季に流行するRSウイルス(respiratory syncytial virus)による急性呼吸器感染症のことです。冬季に流行と書きましたが、私の住む愛知県では2022年第26週(6月27日~7月3日)から増え始め、第27週(7月4日~7月10日)で報告数が過去最多となったとのことです。

この感染症では、一般に2日~7日(通常は4~5日ほどが多いようです)の潜伏期の後に発熱・咳・鼻水などの症状があらわれ、7日~10日ほどで治ることが多いそうです。

3歳以下の乳幼児においては気管支炎や肺炎などが合併症として現れることがあり、特に生後6か月未満の乳児や呼吸器系に基礎疾患を持つ小児、体重が著しく軽く生まれてきた子が感染すると呼吸困難などの重篤な呼吸器疾患を起こし、入院の必要性も出てくるそうです。

飛沫感染や接触感染によって発症することがほとんどとの事です。

たこいと
たこいと

本ブログ記事を作成するためにいろいろな病院やクリニックのホームページなどを拝見しましたが、“最近は春先から夏ごろにかけて流行ることの多い感染症”と記載されているところも多くありました。

2)娘ちゃんの感染・たこいと家の一週間

6月25日 異変のあった日

娘ちゃんの異変に気付いたのは、6月25日(土)の寝かしつけの時のことでした。その日は私が寝かしつけを担当しておりましたが、娘ちゃんがいつもより機嫌が悪く、なんだか顔が赤らんでいる様子でしたので、念のためと思って検温したことが始まりです。この時の体温は37℃を少し超えたくらいで、3歳半の娘ちゃんで考えると平熱並みであると判断し、その日はそのまま寝かせました。

6月26日 発熱・咳・嘔吐のはじまり

翌日昼すぎ、やはり体温が高く感じたため再度検温。この時体温は37.5℃で、昨日から全く下がっていなかったため注意してみていました。夕方、いつもより明らかに食欲がなく咳が出ており、この時の検温で39℃ほどに。食欲はないものの水分だけはしっかりとらせ早めに寝かしつけるも、夜中23時ころに号泣して嘔吐、この時の体温は最高で39.9℃に達しました。体を濡れタオルで拭いてあげ、再度水分をしっかりとらせながら救急車を呼ぼうかと逡巡していると、体温は38℃台にさがり安定したため、今夜だけは様子をみて、明日の朝いちばんで病院に連れて行こうと妻と話し合いました。

6月27日 感染の判明した日

朝一番で最寄りのクリニックに連れていくも、この時娘ちゃんの体温は37.2℃に下がっており、風邪と診断されました。粉末の解熱剤を処方してもらい、帰宅後に服用するも咳がひどくなり、また熱も38.5℃に上がり嘔吐してしまいました。私は仕事を午前休をとってクリニックに連れて言ったのちに仕事に出ましたが、妻からのLINEでそのことを知り早退、帰宅後にすぐ小児科専門医に連れていき、そこで新型コロナとRSウイルスの検査をして娘ちゃんがRSウイルス感染症であることが判明しました。

小児科の先生の話では、RSウイルスに有効なワクチンは存在しないとのこと。あまり効果は期待できないですが・・・と言われるも座薬タイプの解熱剤を処方してもらいました。ただ、この熱も無理に解熱させるより自然治癒するのを待つ方がいいですよとの事でした。

病名が分かり、また小児科の先生から詳しくお話を伺い安心した部分はありましたが、娘ちゃんの熱は一向に下がらずこの日の夜の間に2回嘔吐しました。

6月28日~7月4日 改善が見られない苦しい日々

この期間中、妻と自分とで会社を交代で休み看病しました。熱は38.5℃くらいから最大で39.9℃を行ったり来たりしており、また固形物だけでなくゼリーやヨーグルトのようなものも食べるだけで数分後に嘔吐してしまう状況でした。咳が本当にひどく、小さな体の娘ちゃんが体全体で力んで咳をしている様子を見ているのが辛かったです。

普段は昼寝を頑なに拒む娘ちゃんですが、起きていられないくらい辛かったようです

期間の後半になると症状がやや改善してきたのか、それまではほとんどお布団から出られなかったのが少しずつ居間に出てテレビが見られるようになりましたが、それでもやはり熱は安定して38℃台以上で激しい咳が続いていました。さらに、うちの娘ちゃんは機関の後半には腹痛を訴えるようになってきました。

7月5日 アレが出て劇的に回復

この日は自分が会社を休み娘ちゃんの看病をすることになっていましたが、私には一つ考えというか、もしかして“アレ”が原因でなかなか治らないのでは・・・という思いがありました。もともとは行くつもりのなかった小児科に再度予約を取り、訪問することにしたのです。

ここで少し余談ですが、小児科の予約がものすごい倍率で驚きました。予約は午前8時半よりWeb予約開始なのですが、8時半になり可能な限りのスピードで予約フォームを埋め予約を完了させたのが約1分後。その間に既に41人待ち状態となっていて、私は42人目に見てもらうことになりました。朝の一瞬だけで予約は100人まで埋まってしまったようです。今のコロナ第7波の発熱外来の予約もこんな感じなんでしょうか・・・。本当に、医療関係者の方のご苦労には頭が上がりません。

さて、小児科の先生に娘ちゃんが腹痛を訴えていること、実は生まれつきの便秘っ子でRSウイルス感染症と診断されてから一度も便が出ていないことを伝えると、先生は咳を抑える薬と一緒に浣腸を処方してくれました。

娘ちゃんの場合この浣腸が大正解だったようで、うんちが出てからというもの熱がすぐに37℃台へと下がり始め、食欲も少しずつではありますが戻っていきました。

7月8日 ようやくもらえた治癒証明書

5日に小児科へ行ってからというもの、娘ちゃんはようやく順調に回復してくれました。まだ咳は残ってしまっていますが、もう熱はすっかり36℃台までおちつき、食欲もだいぶ出てきたことで再度小児科へ行き、先生に診断してもらい治癒証明書をもらえたのでした。

娘ちゃんは身長が高く体重は軽いタイプではありましたが、もともと13㎏あった体重は12㎏へと落ちてしまい、ほとんど食べることができなかったこともあり頬がこけてしまいました。幼児の1㎏減少は体への負担がとても大きかったと思います。

回復後はじめての週末、アイスで快気祝い。頬がやつれてしまっています。よく頑張ったね、娘ちゃん!
たこいと
たこいと

我が家の娘ちゃんの場合、うんちが出なかったことで菌が排出されずに体内に溜まってしまっていた可能性が高かったようです。通常よりながく発熱が続く場合はお子様の便が出ているかどうかも確認してあげてください!

RSウイルス感染症の予防

先ごろ小児科の先生のお話としても出てきましたが、RSウイルスにはワクチンや完成された治療法が存在しません。ですので、普段から感染しないように予防していくことが肝心です。

  • 手洗い(できる子はうがい)を励行
  • マスクを着用する(お子様がマスクをできない年齢の場合は特に大人が家庭に持ち込まないようマスクをし、帰宅後すぐうがいをするなど気を付けてあげてください)
  • おもちゃなど、お子様が触ったり口にしたりする可能性のあるものを消毒する

さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。あれから約1か月半、娘ちゃんは皆様ご存じの通りアサシンとして元気に毎日笑顔で生活しています。親として、たこいとは娘ちゃんが笑顔でいてくれるだけで嬉しくてたまりません。RSウイルス感染症に家族で立ち向かっている際、何がきっかけで快方に向かったか、とか、快方に向かうまで実際どのくらいの時間かかったか、というモデルケースを調べたのですがなかなか検索で出て来ずもやもやとした不安とも戦ったので、今後もしお子様が苦しむことになってしまった際に少しでもたこいと家のケースが参考になれば幸いです。

私たこいとは医師ではありませんし、医療に従事している人間でもありません。当記事はあくまでり患者とその家族の体験談ということで参考にしていただきますようお願い申し上げます。

それではまた次回の記事でお会いしましょう、ごきげんよう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました