【管弦楽・吹奏楽】宇宙を題材にした名曲たち

クラシック音楽

こんにちは。

肌寒さが増してきて、日が沈むのも本当に早くなってきました。秋も深まり、冬の訪れの気配まで感じますね。夜が長くなると、読書をされたり映画を観たり、のんびりと楽しめる夜の時間が長くなったような感じがしてすこし嬉しかったりします。

今回は、夜長の季節に星を見ながら楽しみたい【管弦楽・吹奏楽】の宇宙を題材にした名曲をご紹介します。星を見ながら、あるいは読書をしながら、ブログを書きながら、好きなことをしながらお供に聴いてみてはいかがでしょうか。それでは、どうぞ!

【管弦楽・吹奏楽】宇宙をテーマにした名曲たち

ヨーゼフ・シュトラウス/ワルツ『天体の音楽』

マーチ『ラデツキー行進曲』で非常に有名なヨハン・シュトラウスの次男であるヨーゼフ・シュトラウス。彼が活躍した19世紀には、紀元前に哲学者ピタゴラスが提唱していた、宇宙全体がひとつのハーモニーを奏でているという「天球の音楽」という思想が流行していました。

あるときウィーン大学医学生から「医学舞踏会」の音楽監督として任命されたヨーゼフは、医学舞踏会のテーマを「天球の音楽」とすることを決定。このテーマにあう音楽の作曲を求めらて作られたのがこの『天体の音楽』です。

この曲は初演時から大成功をおさめました。曲自体はワルツですので、宇宙と聞いてパッと思いつくような壮大なイメージの曲というわけではありませんが、冒頭部分からすでに美しく感動的な旋律が印象深い名曲です。

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グスターヴ・ホルスト/組曲『惑星』

以前書いた記事でもとりあげましたが、グスターヴ・ホルストの組曲『惑星』は宇宙をテーマにした作品の中で最も有名であるといっても過言ではないかもしれません。でも実は、天文学的モチーフではなく占星術からイメージを得て作られたそうです。これは調べるまで自分も知りませんでした。

この『惑星』は、最初から管弦楽組曲として作曲されたものではありませんでした。『海王星』はオルガン曲として、またそれ以外の6曲はピアノデュオとして作曲されたものを後年になって管弦楽曲としてまとめ直したという経緯があります。

各曲とも個性的で、火星は印象的な5拍子と強烈なメロディ、最も有名な木星の美しいメロディ、退廃的な曲調の中に神秘的な力強さの残滓を感じる土星、海王星で現れる特徴的な非常に神秘的なハーモニーなど、どの曲も非常に面白いです。

よければ以前木星について記述したこちらもご覧ください⤴

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フィリップ・スパーク/宇宙の音楽

吹奏楽曲の作曲家として非常に有名なフィリップ・スパーク。この宇宙の音楽は、はじめブリティッシュスタイルの金管バンド『ヨークシャー・ビルディング・ソサエティバンド』の委嘱によりブラスバンドの大会用に書かれました(ヨークシャー・ビルディング・ソサエティはこの曲で優勝しています)。

その後フィリップ氏自信によって吹奏楽用に編曲されました。日本での初演は2005年の山下一史指揮/大阪市音楽団演奏で、これは見に行けませんでしたがこのすぐ後に関西の大学で演奏された際の演奏会には大阪まで聴きに行きました(懐かしい!)。

この『宇宙の音楽』は7つのテーマを持っており、テナーホーンの独奏からはじまり、バンド全体の強奏から場面転換するビックバン、その後生まれたばかりの星をイメージした静かで寂しげなテーマとなり、その後テンポアップし地球に小惑星が迫る場面へと転換。次は先ほどのヨーゼフ・シュトラウスの天体の音楽でもでてきた、宇宙全体がハーモニーを奏でていることをイメージしたテーマが流れます。そこから特徴的な分散和音(ベルトーン)による演奏が行われ(このベルトーンはなんとなくスタートレックっぽいです)、フィナーレに相応しい感動的なメロディーのエンディングになります。

この曲は発表当時から個人的にもとても好きで、この曲がきっかけでヨークシャーのCDを買い漁ったり他のブリティッシュスタイルバンドのCDを買ったり吹奏楽版のスコアを買ったり、音楽仲間でそれっぽい演奏をしてみたり、青春時代を思い出しちゃったりします(笑)

吹奏楽版もいいのですが、機会があれば是非一度ヨークシャーの演奏を聴いて見てください。YouTubeでもアップされています。鳥肌が立つほどすごい演奏ですので是非!

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いかがでしたでしょうか。本当はハーモニーだけで宇宙を感じる曲!とかも取り入れて記事に使用かと思ったのですが、それをやってしまうと何文字の記事になるか検討がつかなかったため、あくまで宇宙をテーマにした曲ということでご紹介しました。

また別の切り口から素敵な曲のご紹介ができればと思っておりますので、また是非ご覧ください!

それでは、最後までお読みいただきましてありがとうございました。ごきげんよう。

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